2006年 1月 11日

重苦しい空気

投稿者 by at 15:49 / カテゴリ: / 93 コメント / 0 TrackBack


「オールドボーイ」を見ました。
原作は日本の漫画で、韓国が映画化したものです。

久々に胸に重くのしかかる痛みを感じる映画だったけれど、
それは「砂の器」や「バトルロワイヤル」などの類の
「重さや辛さ」とは、まったくもって別次元でした。

あー、見なきゃ良かったなぁと思ってしまうような衝撃的映画です。
(オススメしてるんだか、してないんだか)

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「シックスセンス」や「いま会いにゆきます」や「アザーズ」のように
ネタバレすると面白くない映画なので、
もし今後見る予定がある方のために概要のみとさせてもらいます。

ある男がワケのわからないまま15年間、監禁される。
なぜ監禁されたのか?!
監禁されながら考え、開放された瞬間からひたすら調べ、
調べずには生きられない、
失われた15年間の謎のために、復讐のために!!
という、暗い映画です。

バイオレンスしまくりだし、血まみれでグロテスクだし、
もう何が何だかわからなくってイライラするような、
でも知りたくて最後まで見ちゃうような。

とりあえず、教育テレビの真逆をイッちゃってますので
そういう意味ではあまりオススメできません★

でも・・・・気になっちゃう・・・・

そして最後まで見て・・・・・(ショック!!)

そう、そうじゃないかと思いながら見てたんだよぅ!!
でもいつの間にか忘れてたんだよぅ!!

まさに「シックスセンス」のブルース・ウィリスは
実は最初に死んでましたってことを知った瞬間のような衝撃(涙)

そして、あまりにも切ない、哀しい、悲劇的な愛の物語なんですね・・・

悶絶して額と背中に変な汗かいて、
これ見た後「おやすみ~♪」って安眠はさせないぞ!
というストーリー展開です。

おうちで一人で見たけど、
一人で見たほうがいいような気がします。
家族団らんしながらは絶対に見れないです、絶対に。

では、皆様、どんよりと暗い気分に浸って
眠れない夜をご経験クダサイ・・・・(おいおい)

2006年 1月 11日

ラブコメの伏線

投稿者 by at 14:38 / カテゴリ: / 51 コメント / 0 TrackBack


先日、「ユー・ガット・メール」を見ました。(遅いよっ!)

「めぐり逢えたら」はものすごく好きで繰り返し見ていた分、
同じメンバーで織り成す、同じ「ラブコメ」というのに抵抗があり
なかなか手が出ずにいたのですが・・・

まぁ、普通にラブコメとして面白かったと思います。
軽い気持ちで見ていただける作品になっていますので
何とな~くラブコメでも見たいな☆という気分のときにオススメします。

ただし、劇中、どうも動揺してしまった
ワタクシ的に納得いかない場面がありまして。。。

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「めぐり逢えたら」でもそうだったのですが、
今回はトム・ハンクス、メグ・ライアンどちらにもパートナーがいる中で
出会い、恋をして、やがてめでたしめでたし・・・という展開に至ります。

ってことは、途中で「パートナーとの別れ」が必須となりますよね?

ちなみに「めぐり逢えたら」のメグ・ライアンは、
婚約者から記念日に夜景の見えるステキなレストランで
たいそうな指輪を頂戴しているときに(素晴らしい演出してもらってるにも関わらず)
「結婚できないっ!」ってゴネて、心の広い彼は了解してくれる、という
まぁそれも「そんなバカな!」という展開なんですが。

「ユー・ガット・メール」でのメグ・ライアンは、同棲相手がいるんだけど
メールで知り合った心の友が、ライバル会社のトム・ハンクスとは知らずに
恋をしてしまい・・・今のパートナーには多少の不満はあるとはいえ
別れるきっかけになる決定的な理由もなく惰性で同居しつづけ、
でも自分にとっての最良の理解者はメールの相手!と心ここにあらず★

そんなとき、彼に街角のカフェで切り出されます。

彼はとても言いにくそうに、(彼のほうも実は恋してる相手がいたらしい)
メグ・ライアンに対して別れの言葉を探しているとき、メグは言うんです。

メグ「愛してないの?」(←私を?)

彼「そうなんだ・・・・ごめん」

メグ「そうなんだ!実は私もなのよ!」(パッと明るい表情)

彼「そうなのかい?!」(ホッとしたような表情)

・・・そして、二人はお互いが最良のパートナーであったこと、
今まで一緒にいてくれてありがとう、と感謝を述べ
お互いの新しい恋のために別れましょう!と昼下がりのカフェで明るく話し合って
別れます。

                  そんなバカなっ!!!

こんな和やかに別れたことないだけに、動揺!(あわあわ)

普通どろどろでしょ。泣き叫んだり、刺し違えたりはしなくても
お互いに意見もあるし、一方が別れたくないって場合も大ですしね。

まぁここをクローズアップしちゃうと、本筋(ラブコメ路線)をはずしちゃうので
さらっと流す部分であることは、よくわかってますよ、わかってますけど!!!

理想?大人な別れ方ってこう?と私はここで本筋踏み外してしまったよ(涙)

ちなみに、トム・ハンクス側の別れ方も凄かったです。。。
これもソンナバカナ!な展開ですが、まぁきっかけとタイミングとしては、
もうラブコメだし好きにしてちょうだい!という投げやりな気分と
もしかしたらアリよ、形は違えどこういう別れのきっかけも!という気分が半々で
納得できないこともないことないかなってことで★

ということで、
二人が最後にくっつくかどうか(ハナっからくっつくに決まってるんだから)
なんてそっちのけで、別れのシーンで椅子から飛び上がって

そんなバカな!!

を繰り返してしまったワタクシは、何か間違っているのでしょうか?

ぜひ一度、映画を見た上で
「そこ、こだわるところじゃないと思う」
とハッキリ言い聞かせてもらえたら、
このもやもやとした気持ちも少しはスッキリするかも~(苦笑)

2005年 10月 31日

オトナの恋愛

投稿者 by at 16:02 / カテゴリ: / 89 コメント / 0 TrackBack

先日、やっと「恋愛適齢期」を見ました。

これも「邦題のつけ方どうなの?」と思っていましたが、
見てみると納得!!これは正解かも~♪と深くうなずける作品です。

「オトナの恋愛」これに尽きます!!

しかし、これ、若者が見てもいまいちわかりづらいのでは・・・(汗)

と言ってる時点で、私はもはや若者ではないのか?!と
自分の首を絞めている状態ですけど(涙)

でも、オトナになってから見て「いいな」と思う恋愛映画は
若いときに見て「いいな」と思った恋愛映画と
絶対的に違うような気がしてます。。。

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「恋愛適齢期」という映画のスゴイところは
撮り方次第で、こんなに若い女が軽薄に見えるものなのか!
年配の女性がステキに感じるものなのか・・・というところです。

フツーに映画を撮ってしまうと、どう考えても
若くフレッシュで明るく、顔もスタイルも美しい女性のほうが
世の中において(かつ恋愛において)大変有利に見えてしまうのに、
この映画では、どう見たってヒロインのダイアン・キートンが
めちゃくちゃ魅力的でキュートで「愛すべき女性」に見えます。

もちろん、ジャック・ニコルソンの地を這うような低音の声と
シブイ台詞回しに、お茶目な演技・・・
オジサマも超カッコ良く見えてしまう。。。

そんなステキなラブコメになっています。
ちょっと切なく、ちょっとほんわかしたいときに、オススメの恋愛映画かな☆

もちろん、この二人の場合、もともとが美しいというのもあるし、
映画の設定がかなりリッチなので、生活感がないから余計美しい?とか
いろいろ考えると「ただのオジサンオバサンの恋愛」とは
決定的に別物と言えますが~★

だからこそ、「こういうふうに年齢を重ねたい」
「こんなふうに恋愛できたらいいな」と思えるし、
そのための努力を今からしなくては!と思えるし。。。

「年を取る」ということと、美しいということや恋をするということは
決して反比例しないのだ!と思える、
恋する気持ちを思い出すだけでなく夢と希望をも与えるステキな映画です。

ちなみに、オトナになってから「いいな」と思った恋愛映画を
もう一つ挙げるならば、「めぐり逢えたら」です。

トム・ハンクスとメグ・ライアンの大ヒットしたラブコメ映画ですが、
若いときに見たら「なんでそこで素直になれないの?」とか
「どうしてそうなるのっ!!」とわからない部分もあったのに、
なぜかオトナになってから見ると、笑いと涙いっぱい・・・・

それこそ「どうして」です。(苦笑)

BGMも使い方が良いし、会話もオシャレで笑えるし。
「恋愛適齢期」よりはグンと身近な年齢層なので
リアルで良い感じがしますが。

世の中にはそれこそ無数の恋愛映画があるので、
見た映画も違うだろうし、人それぞれ好みも違うと思うから
逆に「どんな恋愛映画がスキ?」と聞けば
その人のことを少し理解できるようになるかも☆

恋愛映画をいっぱい見て、
周りの人にいっぱい聞いてみて下さい♪

2005年 10月 31日

頭文字D

投稿者 by at 15:10 / カテゴリ: / 217 コメント / 0 TrackBack

報告が遅れましたが、9月の公開初日に「頭文字D」見てきました。

これを「イニシャルD」と読めた方は何の映画かお分かりでしょうが、
「かしらもじD」と読んだ方のために、一応説明しておきます。

しげの秀一さんの書いた大ヒット漫画の映画化(実写版)です。
ワタシが初日に見に行った、というだけで何となく想像ついてきたと思いますが、
改造した車がガンガン走ったりする上に
個性の強いライバル達や仲間が出てきて、恋や友情も盛りだくさんのお話です。。。

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いわゆる「マンガの実写版」なんですが、
「実写不可能」と言われていただけあって何しろ走りのシーンがスゴイです☆
CGナシということだったので、迫力は少し欠けてしまうのでは?と思ってましたが
見てきて納得・・・とっても良くできた映画でした。

ちなみに、日本のマンガですがアジア全域で大ヒットしており、
今回の「頭文字D」も「台湾映画」なんです。
それがまた不思議なカンジですが(登場人物はみんな日本人の名前で
○○とうふ店とか、地名も全部もちろん日本なのに、華流!)
映画を見てみると、何の違和感もないです(笑)

本当は字幕版が見たかったけれど、ほとんど上映されておらず、
日本語吹き替え版を見たので、ますます違和感ナシ。

漫画をめちゃ読み込んでいたり、アニメを良く見ていた人には
ちょっと「?」な部分もあるかもしれませんが、
普通に見て、普通に面白い映画になっています。

私としては、BGMがカッコイイなぁ!と感心しました。
漫画自体はもうかなり長い間続いているので
古臭いイメージも拭いきれない年代モノなのに
BGMのせいか、「新しさ」みたいなものも感じられます。

あとは、知らない俳優ばかりが演じているので
変な先入観やイメージがなく新鮮に見れるし、
それとやっぱり走行シーンがとても良くできています。

とにかく、一見の価値はあります!(笑)

漫画を読んでるほうがわかりやすいかもしれないけど、
まぁ、ゲーセンでゲームしたことがある程度の方でも
何となく設定がわかって見れば、十分楽しめるかと。。。

ちょっと「日本のノリ」とは違う部分があるので、
そのへんは見逃していただいて~(見たらわかります)

テンポも良く、主人公もだんだんカッコ良く見えてくるような、
不思議なノリの「頭文字D」(苦笑)

ゼヒ見テクダサイ!(←日本語吹き替え風)

2005年 8月 25日

男心

投稿者 by at 15:17 / カテゴリ: / 106 コメント / 0 TrackBack

映画を見ると女心もよくわかりますが、
男心もかなり理解することができる気がします。

もちろん、「理解しよう」としない限りは無理ですが・・・

ちなみに女心といえば、今の韓流ブームを見てもわかるように
「二人のイイ男の間で揺れ動く」系が一番わかりよいかもしれません。

オダギリジョーと妻夫木聡、どっちか選べ!
キムタクと福山雅治、どっちか選べ!みたいなもんです。
(その他、自分の好みを二人当てはめてお楽しみ下さい)

「え~っ!どっちかなんて選べなぁい(はぁと)」
身をよじって真剣に「私だったら・・・」と
想像して悩んだりするのが楽しいのです。

現実にはそんな夢みたいな選択は自分に訪れない、
でもそれがわかっているからこそ
感情移入してドキドキわくわくハラハラする・・・
それが何とも「女心をくすぐっている状態」なのです。

これは女じゃないとわからないと思いますが★

そうそう、男心の話でした。。。(汗)

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男バージョンで上記のような映画があれば、
女から見たら「なんだそりゃ!男ならハッキリしろ!」と
イラつくかもしれません。
まぁ、男が上記のような恋愛映画を見ても
「どっちか選べば終わる話やろ」と
心の中では思ってるかもしれませんが。

ところで、そんな男の心を理解するにあたって、
少々手荒かもしれませんが、シリーズものでわかりやすく
表現されている映画をご紹介します。

まずは「ロッキー」シリーズです。

小さいときに見たロッキーのイメージは
シルベスタ・スタローンの筋肉ムキムキ感、
ひたすらボクシングをしている、最後は勝つ!
という単純なストーリーでしたが、
先日、ロッキー1~5を続けて見た際に
「深いなぁ。男だな~」と思ったので。。。

ただのボクシング映画ではなく、
男の熱い思いやら背景、一人の女性を愛し続ける姿、等
いろんなものがうまく描かれているからこそ
人気が出たんだな、と思えますし、
女でも感情移入できます、結構☆
つい、ロッキーがんばれ!と手に汗握れます。

ただ、やっぱり終わってみると「単純!」
その一言に尽きますけどね~。
それこそが男心を表現している!と感じたわけですが。。。(爆)

もう一つは、「仁義なき戦い」シリーズです。
妙にリアルで異常に熱いです。ちょっと疲れます。
教育上はあまりオススメできません。

けれど「男」を理解する上では手っ取り早いな、と思いました。
世界で戦争がなくならないのは、男心のせいかも・・・と
思ってしまうほどの戦いです。(この場合、抗争ですが)

この映画が流行っていた当時は
映画館を出てきた男はすべて「菅原文太になっていた」
というのは有名なお話です・・・

どちらも、男心を理解するには十分な資料と思われます。
全部見終わったところで理解できない部分が多々あるとしたら
あなたが女だからかもしれません。(笑)

でも、男は単純で一生懸命で
それなりにいろんな気配りをしており
(↑女性とは違う種類なので、わかりづらいだけ)
多くを語らず黙って正義を貫きカッコ良く生きたい
(↑説明してくれたら理解できるのに!と思ってはダメ)
そういう愛すべき生き物なのだということは、
何とな~くわかってもらえる映画たちではないか?と。。。

実際、これ全部見てる女性が
どのくらいいるのか、知りたいですけどね(T_T)

頑張ってください。(←何を!)

2005年 8月 20日

青春ドラマ

投稿者 by at 10:51 / カテゴリ: / 69 コメント / 0 TrackBack

深夜に見たからでしょうか?
タイムリーだったせいでしょうか?
ミョーに感動しちゃった映画がありました。

先日、たまたま「きっと忘れない(With Honors)」(1994米)
という映画をTVで見ました。
見ようと思って見た映画じゃなかったので、
自分が選択していない分、期待も前知識もなく
何とな~く見始めたわけですが・・・

それなのに、最後まで見てしまった映画というのは
「良かった」ということなのだと思います。
(決してヒマだったから、とかではなく)

余計に「きっと忘れない」なんてね。。。(失礼)

しかし、この邦題のつけようはどうなんだろう?
ものすごーくインパクト薄すぎない??
まぁでも、この映画を見れば「なるほど」なんですけどね♪

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邦題のセンスと言えば、(え?いきなり話がそれるの?!)
「ミニミニ大作戦」(2004米)という邦題の
ローバーミニが快走するアクションムービーありましたが★

彼が車好き・ミニ好き、というだけで見るハメになり、
え~そんなに面白そうと思えないけど・・・と何気に見たら
結構、普通にエンターテインメント!二転三転する展開に
なかなかの豪華キャスティングで楽しめ、
最後まで見て「・・・邦題のせいで人気いまいちだったのか?」
と思ってしまいました。(邦題つけた人ゴメンナサイ)

同じ車好きが見てしまう系ムービーなら
「60セカンズ」とか「ワイルドスピード」とかありますが、
そういうのとは少し違って(上記は車が好きでないと面白さ半減です)
車は脇役でストーリーがしっかりしてる、明るく気楽に見れる映画
として「ミニミニ大作戦」はオススメです(笑)

で、話は戻りますが。

「きっと忘れない」も邦題はかなり印象に残りづらいですが、
内容はかなりグッときます。(何が?)

主役はジョー・ペシで、ホームレス役をしています。
(あれ?またホームレス?!って言わないでね)
あの小さくて雄弁なおっちゃんが、頭のいいホームレスで
ハーバードのエリート学生達と不思議な縁で交流しはじめ、
最初は毛嫌いしたり差別したりなのに、だんだんとお互いを理解してゆく様は
「このあと、どーなんの?!」とハラハラしたり
あらゆる意味で胸が痛くなるストーリーとなってます。

ハッキリ言うと「二流映画」に分類されちゃうと思います。

この主役が例えばロビン・ウィリアムスだったりして
(たぶん、それでもまったく違和感なかったはず!)
学生役がビバリーヒルズハイスクールに出てきそうな俳優陣
(日本では無名に近いカンジ?)でなければ、
内容は十分にヒット作に近いものあります。

青春ドラマ(米TV版)だと思って見ると
「豪華でよくできてる!」と納得いくでしょう☆

そして、10年以上前の映画ですが、
アスベスト被害について出てきます。
まさにこれがタイムリーで、余計に涙出ちゃいました。

「大ヒット作!泣けます!」とは絶対に言えませんが、
一度は見ても損はないな~とは思いました。

偉そうな教授に、ホームレスが冷静にガツンと
発言するシーンが私は好きです。

良い良いとここまで言っていますが、
もしかしたら深夜のせいかもしれないので(←弱気)
見る機会があれば、
ぜひ深夜に見ていただけると有り難いです。(笑)

2005年 7月 14日

片方だけの靴

投稿者 by at 15:17 / カテゴリ: / 19 コメント / 0 TrackBack

今日、通勤途中の車の中から、一足の靴を見ました。

私は創造力はあまりなく、想像力はわりとあるほうかと思いますが、
最近、これは『妄想力』なのでは・・・と怖くなります(苦笑)

ちなみに、その「片方だけの靴」は中央分離帯にあり、
完全にはぐれて途方にくれている状態でした。

・・・・・・・?

信号待ちをしながらその薄汚いスニーカーを見ていると、
いろんなことを想像(妄想)していました。。。

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まず「なぜこんなところに、片方だけの靴があるのか?」と不思議です。

小学生的発想で考えるなら、
誰かが事故で車にはねられて救急車で運ばれていったが
靴が一つだけ脱げていて・・・という「悲しい遺品」説。

ものすごく現実的に考えるなら、
夕方、ライトバンに詰め込まれた仕事帰りの疲れきってる作業員が
窓から足を投げ出していたら靴が一つ脱げてしまって・・・
という、ある意味「ひねくれた発想」説。

どちらも全くの見当違いかもしれないですが、
真実は一つだけでしょう。
(答えはあの靴と、靴の持ち主だけが知っています)

もしかしたら、ホームレスの方がイジメに遭い、
こんな横断歩道もない片側3車線の道路の中央分離帯まで
靴を投げ込まれた・・・かもしれないです。(このへんから妄想?)

ところで、今はホームレス、という言い方が主流ですが、
昔は乞食とかルンペンって言いましたねぇ。(差別用語なのかな?)

先日、松本清張の名作『砂の器』の映画(DVD)を見たせいか
ふと「乞食の宿命」などに思いを馳せ始めてしまいました。
(朝っぱらから結構せつないな~)

『砂の器』の時代ってスゴイな、と古い映画ながら釘付けでした。
とにかく、何だか懐かしいのです。
風景というか、時代というか、「情景」でしょうか??

走っている車が何しろ懐かしいし、描写の一つひとつが
その時代の日本をものすごく思い出させます。

特急電車が90度の背もたれで、めちゃくちゃ狭い食堂車、
出てくる人出てくる人が昔の両親の写真を見るような服装で、
真夏の暑さが画面からにじみ出るような光景が続きます。

田舎の警察署は質素で事件のない平和さを醸し出してるし、
遠方からやって来た捜査官に扇風機を向けたり、蝉の声がワンワンしたり。
東京へ戻ってくると、重苦しい石造りの天井の高い警察署で
やはりみんな汗を拭いながら慌しく警察官が働いていて
小さな事件に構っていられない雰囲気に様変わりしたり。

かと思えば、場末のスナックに聞き込みに行くと
もう当時ありきたりであろうと思われる小さな店内と店員の様子が
うわ~妙に普通でリアル!と目が離せないのです。

もちろん、お金持ちの描写では、高級なクラブと思われるお店が出てきたり
のちに死んでしまうキレイで薄幸そうなお姉さん(島田陽子)が出てきたり、
傲慢そうな政治家のゴージャスな応接間、怪しいお話し合い・・・
んで、やっぱりこの家にはクーラーがあるんだ~みたいな。

捜査をするのに各地に飛び回り(今では簡単に調べられるようなことも)
さらに田舎へ行くと駐在さんがいて、ビシと制服を着ておられます。
いや~緒方拳がめちゃくちゃ素敵でした、今でも素敵だけど!!

主役の丹波哲郎は若いし、粘りのある捜査にカッコ良く見えちゃうし、
原作の緻密な設定や描写が素晴らしいからか
それをスクリーンにものすごく誠実に自然に入れたからか、
セリフがそんなに多くなくても、ものすごい伝わってくるものが多いです。

警察の捜査が本当に「足」と「地道さ」だけの時代の凄さというか・・・

ということで、内容は本当にせつないというか、もの悲しいというか、
サスペンスでありながら熱い内容で、リメイクされるワケもわかります☆
内容はとても説明できないので見てください。泣けます。

というか、落ちていた靴一つで妄想しすぎです。(苦笑)

同じ妄想なら、83年の『大逆転』(ダン・エイクロイドとエディ・マーフィ)
とか想像して楽しく愉快に、貧乏とお金持ちやその友情について妄想したほうが
楽しいかもしれないですね~。

そんなカンジで。

通勤ドライブの15分間に、謎の片方だけの靴のせいで妄想しすぎ、
出社した頃にはしんみりしていたのでした。

言い訳するなら、「そこに靴があったから」!